「ねぇ、サティは俺のこと好き?」
「はい?」
「嫌いでしょ、俺のこと」
「……何で、そんなこと聞くんですか」
「聞きたいから」
「……好きですよ」
「本当に?」
「俺は周りが思ってるよりずっとガキです。だから嫌いな人間とは例え仕事だとしても接したくありません」
「ふぅん。それじゃぁ、質問変えるよ」
「?」
「サティは、大っ嫌いな俺がいなくなればいいって思ってるでしょ?」
「……何を言って……」
「いいんだよ、正直に言って。俺のことが嫌で憎くて、今すぐ死ねばいいのにって思ってるよね?」
「……なん、なんですか、さっきから!フルは…フルは、俺に何を言わせたいんですか!?」
この男は、いったいいつになったら認めるんだろう
あの娘と話す僕に あの娘に触れる僕に
あの娘のことが好きだと、堂々と宣言している僕に
「ねぇ、サティ」
嫉妬と憎悪に溢れた、突き殺すほど鋭い眼光を向けていることに
「俺のこと、嫌いでしょ?」
意地悪フルフェイスー!!サティかわいそー!!たのしー!!(ぇ)
「先輩の浮気者ーぉぉっっっ!!!!!!!」
「Σはぁっ!?え、えっちょっ!!」
「浮気者浮気者浮気者ーっっ!!!!」
「ちょっまっ待って、待って!お願いだから、変なこと大声で叫ばないでっ!!;;」
「叫ばずに居られるわけないでしょっ!!先輩のバカッ!!」
「な、何で私が黄泉君に浮気者とかバカとか言われなきゃなんないのよ!!;;」
「昨日の放課後、図書館で咲人と会ってたでしょ!!」
「あ、会ってたっていうか、坂口君は図書委員だから行けば必然的に会うって言うか…っ!!;;」
「わざわざ目立つカウンターの前で話しちゃってさ!!あれはどう見ても浮気でしょ!!」
「いやいやいやっ!!図書委員に本借りる手続きしただけで浮気とか言われてもっ!!;;」
「酷いっ酷いよっ先輩のバカっ!!俺の気持ち知ってるくせに、咲人とだなんて……っ!!」
「(あ、駄目だこりゃ……完全に外部音シャットアウトモード突入だよ……;;)」
「もういいよ!先輩なんか知らないっ!!先輩なんか……っ先輩なんか……っ!!」
「(あぁ…こういう状況になった時って、次に続く言葉は大体『死んじゃえー!!』だよね…小さい子って……;;)」
「先輩なんか……彼女としてずっと俺の傍に居て高校卒業して就職して一人前の大人になった俺にプロポーズされてそれに笑顔で頷いて森の小さな協会で結婚式を挙げていろんな人に祝福されて彼女から奥さんになって白い家に住んで可愛い可愛い男の子と女の子を産んで犬と猫飼って庭には真っ赤な薔薇と白いパンジーの花壇があってご近所に素敵な奥さんねーなんて褒められて家族4人で毎日毎日楽しく笑って暮らして子供達が1人立ちしてた後もずっとずっと仲の良いおしどり夫婦になってどんなに歳をとっても変わらず俺の傍で笑ってて最後一緒に床に伏せながらも手と手を取り合って『ありがとう。黄泉に会えて幸せだったよ』ってニッコリ笑って、死んじゃえだーぁぁぁっ!!」
「Σ前振りなっがーっっ!!!!!;;」
年下の男の子シリーズ
相変わらずウザイ後輩なゾジ男さんです
とりあえず、ゾジ様おたでとう!!
昼休み開け、いい感じに腹も満たされた状態で受ける、五時間目の授業
緩く襲い掛かる睡魔と格闘していると、不意にぱすん、と音がした
視線を向ければ、隣の席で気持ちよく寝ている馬場 新弥の机からノートが落ちた音だった
「馬場、ノート落ちたよ?」
「…………」
「ちょっと、馬場?ばーばー」
トントンと遠慮がちに机を叩きながら声を掛けてみても、一向に起きる気配を見せない
仕方なくちょっとだけ上体を伸ばして、彼の代わりにノートへと手を伸ばした
開かれていたページは、授業の冒頭が少しと、後はくだらない落書きで埋め尽くされている
もうすぐ期末なのに大丈夫なのかな、なんて余計な心配をしながら視界をずらすと、ページの端にそれを見つけた
まるで大切な言葉であるかのように、とても丁寧な筆運びで記されたそれは、名前のようで
けれど、彼の『馬場』と言う苗字に続いていたのは、
(私の、名前?)
思わず釘付けになったその文字は、確かに彼が書いたものだ
何故私の名前が書かれているのか、何故私の名前を書いたのか
考えた先にふと見えたその答えに、かぁっと全身の熱が上がった
(や、ば)
授業終了まで、残り35分
次に彼が目を開けた時、果たして私は、今まで通りの顔で笑っていられるのだろうか
生まれてきてくれてありがとう、生きていてくれてありがとう
とってもとっても、愛してます、YO!!
「き、今日は瑠樺さんの誕生日…頑張って、ケーキ焼いてみたけど……た、食べてくれるかな……///」
「何か、甘い匂いがするー」
「あっるっ瑠樺さん!!///」
「何、ケーキ?それ、お前が作ったの?」
「うっうんそう!!で、その、もし良かったら……///」
「……何で?」
「え?」
「今日って、何かあったっけ?」
「え……瑠樺さん、もしかして、覚えてないの…?;;」
「何を?」
「だ、だから、今日6月9日が何の日か!?忘れちゃったの!?;;」
「今日……?」
「そう、今日!」
「…………………あっそうだっ!」
「思い出した!?」
「今日は、1933年、イギリス・スコットランドのネス湖に巨大な怪獣が棲むという記事が写真付きで掲載され、その湖にちなんでネッシーと名付けられた日だ!!」
「…………」
「え、お前もネッシーファンだったの!?何だよ早く言えよー色々語ろうぜー!!」(少年のようなキラキラ瞳)
「…………もういいです……(涙)」
むしろ忘れていたのは、弥です(死ね!!)
何はともあれ、おめでとうございました!!
今っ!!すっごくっっ!!
仙貨小説書きたい波が押し寄せて来ました!!
のでっ!!これからちょっとばかり篭りますっっ!!
暫しの間、アディオスアミーゴっっ!!